高速光信号処理技術とその光ファイバ通信への応用

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山梨大学 工学部 電気電子工学科担当

准教授 塙 雅典  電子メール:hanawa@yamanashi.ac.jp

携帯電話やインターネットなどの通信サービスは今や私たちの生活に欠かせないものになりました.当研究室「通信」をキーワードに、光ファイバ内部に回折格子を作りこんだファイバグレーティングを用いた様々な光信号処理技術の研究を行っています。

一本の光ファイバを同時に複数のチャネル(送信機と受信機の対)で同時に利用する技術を「多重化」といいます。光信号の多重化の実現方法として私たちは光符号分割多重方式に注目して研究を行っています。この方式では、右上図のように光信号に送信機で「符号」と呼ばれる鍵をかけて(符号化して)送信し、受信機でこの鍵を開けて(復号化して)受信します。鍵(符号)が一致しないと信号を取り出せないため、チャネル毎に異なる鍵(符号)を用いることで多重化が可能になります。このシステムに用いる符号器/復号器という装置をファイバグレーティングで作成し、柔軟で安価な超高速光ファイバ通信ネットワークを実現することが、私たちの研究テーマの一つとなっています。

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