電気電子学科教員による最近の研究からいくつかを紹介します。
溶液プロセスによる高性能有機トランジスタの作製
有機半導体は,多様性に富む有機分子で構成されており,プラスチックなどの軽くて折り曲げられるシート上にも光·電子デバイス(機能素子)や集積回路(IC)を構築できる魅力的な材料です.小野島研究室では、静電気力で溶液を霧状にしてスプレーする方法(静電スプレー堆積法)による有機トランジスタの作製に取り組んでいます.2013年9月に行われた国際会議「International Conference on Flexible and Printed Electronics (ICFPE2013)」での発表「Top-Gate/Bottom-Contact Organic Field-Effect Transistors Fabricated by Electrostatic Spray Deposition」は、Best Poster Awardを受賞しました。(本学のトピックスページに掲載されています。)
超伝導体を用いた次世代移動体通信用フィルタの研究
近年,スマートフォンやタブレットの普及によって動画などのデータ通信量が爆発的に増大しネットワーク容量の逼迫と周波数資源の逼迫が世界的な問題となっており,高速・大容量通信と周波数の効率的利用が求められています。關谷研究室では周波数の共同利用と周波数の効率的利用を同時に実現することができる超伝導DBPFの研究に取り組んでいます。