平成27年8月26日(水)~29日(金)、長崎大学で開催された平成27年電気学会 電子・情報・システム部門大会において、工学部電気電子工学科の佐藤隆英准教授が平成27年 電子・情報・システム部門誌優秀論文賞を受賞しました。
この賞は、平成26年に電気学会 電子・情報・システム部門誌に掲載された全ての論文のうち最も優れた論文に授与されるものです。
受賞テーマ:
「リープフログシミュレーションによる有極形低域・帯域通過フィルタの能動素子数削減法」(論文番号 Vol.134 No.1 2014)
論文概要:
通信機器などで広く用いられる能動フィルタにおいて、「構成する素子の数」および「消費電力」の削減を目的とした論文です。高次有極フィルタをリープフログシミュレーションで実現する際には、複数の節点電位の加算が必要となりますが、この加算に抵抗を用いた加算回路を用いる手法を提案しています。提案する加算回路は、少ない能動素子で構成することが可能であるため、能動フィルタの消費電力の低減が可能となります。また、加算回路と積分回路の係数に対応する素子が独立しているため、ローパス-バンドパス変換を用いた帯域通過フィルタの設計にも用いることができます。論文では、加算回路に用いる抵抗回路網の導出手順についても明らかにしています。
受賞した佐藤准教授は「栄誉ある賞を頂戴し、大変光栄に思っています。研究を進めるにあたり支えてくださった多くの皆様に感謝いたします。今後は、この賞を励みに一層精進していきたいと思います。」と述べています。