平成30年5月15日(火)から18日(金)、ホテル阪急エキスポパーク(大阪府吹田市)にて開催された第66回質量分析総合討論会において、工学部電気電子工学科の二宮啓准教授が「2018年度日本質量分析学会奨励賞」を受賞しました(受賞式は5月16日)。

 この賞は質量分析学の進歩に寄与する優れた研究をなし、なお将来の発展を期待しうる者に授与されるものです。

 受賞対象となった研究題目は「二次イオン質量分析のための真空型エレクトロスプレー液滴イオン銃の開発」です。二次イオン質量分析とは何らかの一次イオンを試料に照射し、発生した二次イオンを分析する手法ですが、この研究ではイオンのみなもととして真空下における水溶液のエレクトロスプレーを用いる新しい一次イオン銃を開発しました。この一次イオン銃を二次イオン質量分析に利用すれば、現在最高の性能をもつ一次イオン銃より数桁も高い感度で分析できるという実験データも得られています。以上のような研究成果が高く評価されました。

 受賞した二宮准教授は、「栄誉ある賞をいただき大変光栄です。これまでご指導・ご支援いただいた先生方や研究員をはじめ多くの方々に深く御礼申し上げます」と述べています。

参考URL(奨励賞受賞者):http://www.mssj.jp/about/awards/awards_research.html