チェンリーチュイン工学部電気電子工学科准教授と大学院生韓忠保(博士後期課程3年)らの論文が、英国王立化学会のフラッグシッ学術雑誌「Chemical Science」に掲載され、今年の注目すべき論文(2023 Hot Article)にも選ばれました。

論文の題目は「Tuning oxidative modification by a strong electric field using nanoESI of highly conductive solutions near the minimum flow rate」です。
(リンク:https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2023/sc/d2sc07113d

本研究では、高圧エレクトロスプレーイオン化質量分析を用いて、高い電気伝導率を持つ水溶媒を理論的最小流速付近まで噴霧し、液面の強い電場による新しい酸化現象を発見しました。

チェン准教授は、「スプレー電流、帯電液滴サイズと電場を高精度に制御することで、たんぱく質などの酸化修飾をオンデマンドで実現することができました。今回の成果をさらに発展させ、実用化していきたい」とコメントしています。



Chem. Sci., 2023, 14, 4506–4515.