多次元適応信号処理ohki

山梨大学 工学部 電気電子工学科担当

教授 大木 真  電子メール:ohki@yamanashi.ac.jp

ホームページ:http://www.sp.es.yamanashi.ac.jp/~ohki

現代社会では、情報を伝達・記録するために様々な物理的変化が利用されています。情報を担うこれらの物理的変化を「信号」と呼びます。信号を有効に利用するためには、伝達に適した形に信号を加工したり、伝達の途中で歪んでしまった信号を元に戻したり、情報を取り出しやすい形に変形したりといった操作が必要になってきます。これらの操作を「信号処理」と呼びます。信号として典型的なものは時間的に変化する物理量ですが、場所や位置によって変化する物理量を信号として用いることもできます。これらは、複数の座標軸を持っているので「多次元信号」と呼ばれます。写真やテレビジョンを思い浮かべれば分かるように、今日の社会では多次元信号が盛んに利用されています。また、信号の性質は時間や位置とともに変化して行くことが多く、またその性質は事前には知られていないことが少なくありません。そのような場合には信号の変化に追従して信号処理の内容を自動的に変化させることが必要になります。これを実現するのが「適応信号処理」と呼ばれるものです。本研究室では、多次元信号を適応信号処理するための理論および装置の研究を行っています。

ohki2