次世代大容量ホログラフィックメモリの開発とその応用の研究

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山梨大学 工学部 電気電子工学科担当

准教授 本間 聡  電子メール:shonma@yamanashi.ac.jp

ホームページ:http://www.es.yamanashi.ac.jp:8080/~mutoken/

光通信や光情報処理は21世紀のIT社会をリードするキー技術です.テレビのハイビジョン化,個人による映像情報発信の流行化,ユビキタス社会の進展・・・.その結果,常に情報量は増大の一歩をたどり,多くの情報を保存したい,送信したい,処理したいというニーズが顕在化しています.CDやDVDなどの既存の技術の延長では,光の回折限界の問題より,これ以上の飛躍的な記録密度の向上が難しいと言われております.したがって,既存の記録技術とは大きく異なる原理を用いた情報記録技術の開発が望まれており,様々な大学・研究所で様々な研究が行われています.

 

私たちの研究室では,次世代の情報記録技術の有力候補として考えられている,ホログラフィー技術を中核とした光メモリや光情報処理,その他,光制御型光配線技術の研究を行っています.具値的には,

1. ホログラフィー技術を用いたT byteを超える大容量の新しい光メモリの開発

2. ステレオビジョン技術とホログラフィックメモリを用いた高速顔認証システムの開発

3. 光信号で他の光信号の経路を制御する全光制御型配線技術の開発

を目指しています.毎年,国際会議で発表するなど,世界に向けた研究を心がけてやっています.

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図: ホログラムの記録実験