工学部 電気電子工学科のチェンリーチュイン准教授が、2015年6月18日、第63回質量分析総合討論会(つくば国際会議場)において日本質量分析学会奨励賞(MSSJ Research Award)を受賞しました。
この賞は、質量分析学の進歩に寄与する優れた研究をなし,なお将来の発展を期待しうる者に授与する。受賞対象となった業績は「超大気圧質量分析イオン源の開発とその応用」です。概要は下記のとおりです。
従来の大気圧イオン源では、エレクトロスプレー発生電圧と空気の絶縁破壊電圧が近いので、水溶液のように大きな表面張力をもつ試料への適用が難しい。チェン准教授らは、放電を起こす絶縁破壊電庄が高圧領域で増加するというパッシェンの法則に着目し、作動気圧が1気圧以上(現在20気圧まで実現)の高圧エレクトロスプレーイオン化法を開発し、高速たんぱく質解析などの応用に展開した。
受賞に対し、チェン准教授は、「このような賞を頂き、大変光栄に思います。ここまでの研究を支えてくださった多くの先生、技術と事務方に深く感謝しております」と語っています。

参考HP:http://www.mssj.jp/about/awards.html

 

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